10月1日はメガネの日。
10月01日ということで、数字をメガネのレンズと弦に見立ててメガネの日です。
メガネに対する正しい知識を深める日
今日はメガネに対する正しい認識と興味を深める日です。
メガネは日常使いしてる人にとっては身体の一部といっても過言ではない道具。
それゆえに少し雑に扱ってしまいがちですが、歯や関節の健康と同じく、できれば長く使ってあげたいものです。
メガネを使うにあたって
・レンズを直接触らない
・レンズを下に向けて置かない
・ケースに入れて持ち運ぶ
以上のことは超基本の為、守っている人も多いでしょう。
しかし、意外とやってしまうのが
〇レンズをお湯で洗う
〇フレームの汚れを放置する
この二つです。
レンズには曇りや傷を防止するコーティングが施されていますが、これはお湯に弱いんだそう。
丁寧に洗っているつもりが逆にレンズを痛めてしまうというわけです。
洗浄する場合は水で流すのが鉄則。
可能ならば専用の機械や洗浄液が使えると良いでしょう。
フレームはどうしても汗や整髪料がつきやすいですが、これを付着したまま放置するとフレームの割れや歪みの原因になります。
レンズは誰しも繊細に扱いますが、フレームはなかなか見落としやすいですよね。
他にも細かいことはいくつもありますが、メガネを扱う上で大切なのは「いたわる気持ち」なんだそうです。
メガネの歴史
こんにち普及しているメガネの発明者や発祥は実のところよく分かっていません。
少なくとも13世紀のイタリアでは修道士の間で使われていたようです。
宗教関係者といえば、当時の知識人の総本山ですからイメージに合いますね。
もう少し歴史を遡れば紀元1世紀頃、ローマ帝国時代の小セネカの著書において水を満たした球形のグラスを使えば文字を拡大して見られるとの記述があるんだそうな。
ちなみに小セネカはあの悪名高いローマ皇帝、暴君・ネロの家庭教師です。
その他、9世紀のイスラム世界で半球形に磨いたガラスを文字にかざすなどもあったようです。
イメージとしては置き型ルーペが近いでしょうか。
とにもかくにも、13世紀のイタリアでは既に実用的な道具とされており、一部の知識層には一般化していました。
このメガネが後に東洋へ伝来していくことになります。
日本に渡ってきたメガネ
このように宗教関係者の間で普及していたメガネ、これを日本に伝えたのもまた彼らでした。
記録の上ではあのフランシスコ・ザビエルが周防の守護大名・大内義隆に献上したのが最初とされています。
しかしこれは使用されたとは限らず、また現存もしていません。
現物として残っている物は
室町幕府第12代将軍・足利義晴
江戸幕府初代将軍・徳川家康
それぞれが所持したものの二つがあります。
特に家康の物は実際に使用したとされているのです。
73歳と当時としてはかなりの高齢まで余生を送り、また健康オタクでもあったのでメガネに着目しても(メガネだけに)不思議ではありませんね。
その後、江戸時代も半ばにさしかかると国内で生産できるようになり、江戸や大阪などの都市部では販売店まで出てくるようになります。
イタリア人と違って平たい顔の日本人に合うように鼻パッドをとりつけるなど、工夫して使っていたようです。