10月9日は熟睡の日。
ジュう月ク日ということで、語呂合わせから制定されました。
熟睡とは
熟睡、辞書を引くと「ぐっすりと眠ること」と出てきます。
そりゃそうやろがい、と言うほど、そのままです。
もう少し具体的にいうと
- 朝すんなりと目覚める
- 日中に眠気や倦怠感がない
というのが熟睡できたかどうかの判断ポイントになってきます。
熟睡できないとどうなるか
熟睡できない、つまり睡眠不足の状態が引き起こすデメリットはおおむね以下のようなものがあげられます。
- 肌荒れ
- イライラ
- 日中の眠気
- 仕事、学業の能率低下
- 疲労が回復できずに何日も持ち越す
- 重症化すると様々な疾病のリスクが上がる
実際、筆者である私も3時間睡眠が2週間弱続いた時、肌荒れと、記憶力の低下が顕著でした。
つい10秒前に考えていたことが思い出せず、頑張って思い出せたとしてもまた5秒で忘れるようなことが頻発しました。
書こうと考えていたことを、キーボードに手をおく僅かな時間で忘れるんですから恐怖すら覚えましたね。
さすがにそのレベルの無理をするのをやめたら改善されていきました。
自覚症状が出る以前の能率低下や、慢性的な体調不良はもっと早くに出ていたと考えると、睡眠不足というのは恐ろしいものなのです。
睡眠の役割
睡眠は、浅い眠りのレム睡眠と、深い眠りのノンレム睡眠を交互に繰り返しています。
この一連のサイクルを繰り返しながら
- 記憶の整理
- 記憶の定着
- 細胞レベルでの身体の修復(疲労回復)
- 成長ホルモンの分泌による成長、傷の治癒
などが行われているのです。
特に、ノンレム睡眠の時に行われるグリンパティックシステムという現象は私たちの健康の維持にとても重要。
グリンパティックシステムはいわば、「脳の洗浄」とも言える仕組みです。
覚醒している時の脳にはグリンパティック系と呼ばれるタンパク質が老廃物として溜まっていきます。
ノンレム睡眠の時に脳内のグリア細胞と呼ばれる細胞が縮小し、その隙間を脳脊髄液が流れ込むことで老廃物を洗い流すのです。
睡眠不足になるとついボーッとしてしまうはこのグリンパティック系が原因で、しっかり睡眠を取ると頭がシャキっとするのはしっかり老廃物が洗い落とされているからなんですね。
睡眠不足があまりに長く続くと、この老廃物がこびりついたまま残り、一説には認知症のリスクを高めてしまうということもあるんだそうです。
熟睡するにはどうすればいいか
熟睡を妨げる原因にはストレスや乱れた生活習慣の他に
- 飲酒
- 寝る直前の飲食、入浴、スマホの使用
- 日中から夕方にかけてのカフェインの過剰摂取
などがあげられます。
これらを避ける事でより熟睡に近づくことができるのです。
しかし大切なのは
「細かいことにこだわらず、心配せずに寝る」
ことなのだそうです。
忙しい現代社会なら、熟睡のための掟を破ってしまうこともあるでしょう。
しかしそれでクヨクヨして心配しながら眠るよりは、こだわりを捨ててプレッシャーを感じずに眠ったほうが良いのだそう。
もちろん、寝る直前の暴飲暴食、深酒、カフェイン摂取のような極端な行動はすぐにやめるべきですが、眠くなったら寝るくらいのゆとりを持っている方がいいのかもしれませんね。